2005年 10月 24日
プーシキン美術館展 |
昨日は久しぶりに上野に行って来ました。東京都美術館「プーシキン美術館展」。
館内は割と空いていました。帰りに同じ館内で行われている公募展も見ていこう
と思ったのですが、業爆明けで無理をしても疲れが溜まるだけと思い、パスしました。
【本物と印刷物】
美術展を見に行っていつも思うのは、「本物と印刷物はどうして、こうも、印象が
違ってくるのだろう」ということです。
例えば、今回の企画展で「黒い服の女たち(ルノアール)」を見たとします。
(東京都美術館「プーシキン美術館展」のWebサイトを参照)
これだけ見ると手前の女性が前面にはっきりと描かれ、後ろの女性はぼかした感じで
描かれているように見えます。
ところが、作品を前にした私の感想は、二人の女性は描かれ方に差があるものの、
奥行き感より、寧ろ、平面的な描き方を意識していたのでは、というものでした。
他のドガやゴッホの絵もWebサイトでは彩度(鮮やかさ)が強めに出ているように
見えますが、実際には、彩度はかなり低いというのが私の感想です。
つまり、ゴッホの刑務所の絵は、刑務所の雰囲気らしく、暗さがキャンバスを覆っています。
ところがWebサイトの絵は、なんでこんなに明るい刑務所なんだろうといった感じを
持つ方がいても不思議はありません。気の利いた方は、黄色のゴッホらしい絵だと
思ってしまうかもしれません。
このことはWebサイトだけではなく、美術館で売られている図録についても
同じことがいえます。
これは、館内の照明の関係・PCディスプレイの問題・図録の印刷方法によって生じる
ことなので致し方ないのですが、印象が違ってしまうほど差があるのもどうか?と、
いつも腑に落ちない点です。そのため、図録を買っても構図やデッサンの参考にする
ことはあっても、色の使い方に関しては、あまり過信しないようにしています。
最も「偽物の効用」というものがあるように、偽物がその人にとってポジティブな
影響を与える物でしたら、本物にこだわる必要はないわけで、それはそれで
結果オーライなのですが、やはり、本物あっての偽物、本物への憧憬を忘れずに
偽物の有り難さを感じていきたいな、と思っています。
館内は割と空いていました。帰りに同じ館内で行われている公募展も見ていこう
と思ったのですが、業爆明けで無理をしても疲れが溜まるだけと思い、パスしました。
【本物と印刷物】
美術展を見に行っていつも思うのは、「本物と印刷物はどうして、こうも、印象が
違ってくるのだろう」ということです。
例えば、今回の企画展で「黒い服の女たち(ルノアール)」を見たとします。
(東京都美術館「プーシキン美術館展」のWebサイトを参照)
これだけ見ると手前の女性が前面にはっきりと描かれ、後ろの女性はぼかした感じで
描かれているように見えます。
ところが、作品を前にした私の感想は、二人の女性は描かれ方に差があるものの、
奥行き感より、寧ろ、平面的な描き方を意識していたのでは、というものでした。
他のドガやゴッホの絵もWebサイトでは彩度(鮮やかさ)が強めに出ているように
見えますが、実際には、彩度はかなり低いというのが私の感想です。
つまり、ゴッホの刑務所の絵は、刑務所の雰囲気らしく、暗さがキャンバスを覆っています。
ところがWebサイトの絵は、なんでこんなに明るい刑務所なんだろうといった感じを
持つ方がいても不思議はありません。気の利いた方は、黄色のゴッホらしい絵だと
思ってしまうかもしれません。
このことはWebサイトだけではなく、美術館で売られている図録についても
同じことがいえます。
これは、館内の照明の関係・PCディスプレイの問題・図録の印刷方法によって生じる
ことなので致し方ないのですが、印象が違ってしまうほど差があるのもどうか?と、
いつも腑に落ちない点です。そのため、図録を買っても構図やデッサンの参考にする
ことはあっても、色の使い方に関しては、あまり過信しないようにしています。
最も「偽物の効用」というものがあるように、偽物がその人にとってポジティブな
影響を与える物でしたら、本物にこだわる必要はないわけで、それはそれで
結果オーライなのですが、やはり、本物あっての偽物、本物への憧憬を忘れずに
偽物の有り難さを感じていきたいな、と思っています。
by hynbm
| 2005-10-24 20:25
| お絵かき