2006年 11月 25日
印象派とパレット |
以前、日経が女性読者に好きな絵はなんですか?、とアンケートを取ったら、
モネの「日傘の女」が第一位だったらしい。
喫茶店の名前がルノアールだったり、日本では印象派の絵に人気がある。なんでかは
分からないけど、明治維新後のLOOK WESTの時が丁度、印象派が活躍していた
時期だったし、黒田清輝をはじめとした絵画様式が印象派を手本にしていたことも
大きく影響していると思う。
だからというわけではないだろうけど、絵を描くときに使うパレット(絵の具を出しておいて
混ぜたり、筆に付けたりする板)には、長い間、持ち運びできるための、指を差し込む穴が
あいていた。これは、印象派が屋外で絵を描くために、わざと加工してあるのであって、
室内で描く時には必要ない。しかし、なぜか日本では、この印象派仕様のパレットが
標準品として使われてきたという。
穴のあいていないパレットが店頭に並ぶようになったのは、ここ4-5年ということだ。
こんな、「うそ・・・?」ということは、意外と多い。陸上競技での脚の運び方・上げ方も
誤解されて紹介され、それが誤解だと分かっても訂正もされずに、誤解のまま教えられ
てきたという話もある。
茶道も、今あるほとんどの様式が明治以降に文書化され、整理・作られてきた、なんて話も
聞いたことがある。つまり、それまでは割と自由だったらしい。
昔からあるやり方だから・・、と頑なに信じて取り組むのも、本人の自由なのでどうぞ、という
感じなのだけど、どうも、明治維新以降に取り入れられたものは結構、危ない物が多い
かもしれない。当時は翻訳の技術ばかりでなく、本物にも触れずに紹介していたのだろうから。
モネの「日傘の女」が第一位だったらしい。
喫茶店の名前がルノアールだったり、日本では印象派の絵に人気がある。なんでかは
分からないけど、明治維新後のLOOK WESTの時が丁度、印象派が活躍していた
時期だったし、黒田清輝をはじめとした絵画様式が印象派を手本にしていたことも
大きく影響していると思う。
だからというわけではないだろうけど、絵を描くときに使うパレット(絵の具を出しておいて
混ぜたり、筆に付けたりする板)には、長い間、持ち運びできるための、指を差し込む穴が
あいていた。これは、印象派が屋外で絵を描くために、わざと加工してあるのであって、
室内で描く時には必要ない。しかし、なぜか日本では、この印象派仕様のパレットが
標準品として使われてきたという。
穴のあいていないパレットが店頭に並ぶようになったのは、ここ4-5年ということだ。
こんな、「うそ・・・?」ということは、意外と多い。陸上競技での脚の運び方・上げ方も
誤解されて紹介され、それが誤解だと分かっても訂正もされずに、誤解のまま教えられ
てきたという話もある。
茶道も、今あるほとんどの様式が明治以降に文書化され、整理・作られてきた、なんて話も
聞いたことがある。つまり、それまでは割と自由だったらしい。
昔からあるやり方だから・・、と頑なに信じて取り組むのも、本人の自由なのでどうぞ、という
感じなのだけど、どうも、明治維新以降に取り入れられたものは結構、危ない物が多い
かもしれない。当時は翻訳の技術ばかりでなく、本物にも触れずに紹介していたのだろうから。
by hynbm
| 2006-11-25 23:16
| お絵かき